【分子栄養学】慢性腎臓病予備軍に知ってほしい「マグネシウムと塩の真実」
クレアチニン上昇・蛋白尿・むくみが気になる方へ。精製塩(NaCl)が腎臓にかける過負荷の生化学、天然塩・にがり・エプソムソルト経皮吸収で腎臓を守るMg²⁺補給戦略を23年の臨床とエビデンスで解説。

「血圧は正常なのに、なぜクレアチニンが上がるのか」
「健診で引っかかったわけじゃない。でも、去年より数値が上がってきている気がする」
「むくみがひどい。医者には『塩分を減らしなさい』と言われたが、何をどう変えればいいのかわからない」
こういった訴えを持つ方が、ここ数年で確実に増えています。
厚生労働省の調査では、日本人の慢性腎臓病(CKD)患者数は推計1,330万人——成人の約8人に1人が該当します(2020年データ)。そのほとんどが「予備軍」として自覚症状のないまま進行しているのが現状です。
23年の臨床で気づいたことがあります。腎臓にダメージを与えているのは「食塩の量」だけではない——塩の「質」と、マグネシウム(Mg²⁺)の枯渇が、見落とされ続けている根本要因です。
1. 腎臓は「ミネラルの選別機」——その精密な仕組み
腎臓は1日に約150リットルの血液をろ過し、99%を再吸収しながら老廃物だけを尿として排出する精密な「選別機」です。
この選別を担うのが、ネフロン(糸球体+尿細管)の中にある**Na⁺/K⁺-ATPase(ナトリウムポンプ)と、その機能を支えるMg²⁺**です。
| ミネラル | 腎臓での役割 |
|---|---|
| Na⁺(ナトリウム) | 尿細管での再吸収を介して水分量・血圧を調節 |
| K⁺(カリウム) | Na⁺/K⁺-ATPaseポンプでNa⁺と交換されて細胞外へ |
| Mg²⁺(マグネシウム) | Na⁺/K⁺-ATPaseポンプの補因子・Ca²⁺の拮抗ミネラル |
| Ca²⁺(カルシウム) | 糸球体の収縮圧・尿細管の再吸収を調節 |
重要な生化学的事実があります。
Na⁺/K⁺-ATPase(腎尿細管)
→ このポンプの活性にはMg-ATP²⁻複合体が必須
→ Mg²⁺が欠乏するとポンプ機能が低下
→ Na⁺が尿細管に滞留 → 水分保持 → 血圧上昇
→ 糸球体への過剰な圧負荷 → 腎機能低下の悪循環
つまり、Mg²⁺の枯渇は腎臓の「フィルター圧」を高め、慢性的な傷害につながるのです。
2. 精製塩(NaCl)の致命的な問題——「塩化ナトリウム99%」が腎臓に何をするか
スーパーで売られている白い食塩は、塩化ナトリウム(NaCl)純度99.5%以上の精製塩です。
問題は「ナトリウムが多い」だけではありません。
精製の過程で、天然海塩に含まれていたMg²⁺・K⁺・Ca²⁺・ミネラル70種以上が除去されているという点が決定的です。
| 比較 | Na⁺ | Mg²⁺ | K⁺ | 微量ミネラル |
|---|---|---|---|---|
| 精製塩(食塩) | ●●● | ほぼ0 | ほぼ0 | なし |
| 天然海塩(ぬちまーす等) | ●● | ●● | ● | 70種以上 |
| 大古代海塩 | ●● | ●●● | ●● | 数十種 |
精製塩だけを長年摂り続けると、Na⁺が過剰に入ってくる一方でMg²⁺は補給されないという状態が生まれます。その結果:
- Na⁺/K⁺-ATPaseの活性低下(Mg²⁺不足)
- 細胞内Na⁺過剰→血圧上昇
- 糸球体内圧の慢性上昇→タンパク尿・糸球体硬化
- 酸化ストレス増大(Mg²⁺は抗酸化反応の補因子でもある)
参考:Kanbay M, et al. "Magnesium supplementation to reduce blood pressure." J Am Soc Nephrol. 2012;23(1):1-3.
「塩を減らすだけ」では不十分な理由が、ここにあります。「何の塩を使うか」を変えることが先決です。
3. 天然塩の力——「ぬちまーす」が腎臓にやさしい生化学的理由

沖縄・宮城島の海水を「瞬間空中結晶製法」で乾燥させた天然海塩「ぬちまーす」は、マグネシウム含有量が精製塩の約100倍以上と言われています。
天然塩をNaClの代わりに日常的に使うことで、以下が期待できます:
- Na⁺摂取量を大きく変えずに、Mg²⁺・K⁺・微量ミネラルを同時補給
- Na⁺/K⁺-ATPaseポンプを維持し、腎臓の「仕事負荷」を軽減
- Ca²⁺とMg²⁺のバランス回復 → 糸球体収縮圧の安定化
「減塩指導」を受けている方も、まず「精製塩をやめて天然塩に切り替える」だけで細胞環境が大きく変わります。
Biochemical Solution
ぬちまーす
ぬちまーす(沖縄宮城島の天然海塩)
宮城島の海水を瞬間空中結晶製法で乾燥した天然海塩。精製塩には存在しない70種以上の微量ミネラルを含み、Na⁺/K⁺-ATPaseポンプを補助するマグネシウム・カルシウム・亜鉛を同時補給できる。
※ 本リンクはアフィリエイトリンクです。推奨は生化学的エビデンスに基づく個人的見解であり、特定疾患の診断・治療を目的とするものではありません。
4. Mg²⁺補給の最高品質:ニューサイエンス 液体マグネシウム
腎臓を守るうえで、食事・塩からだけではMg²⁺の補給が追いつかない場合、最優先で推奨できるのがニューサイエンスの液体マグネシウムです。
山田豊文先生(杏林予防医学研究所)監修のこの製品は、天然海水由来のイオン型液体Mg²⁺。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 形態 | 液体イオン型(MgCl₂ベース) |
| 吸収速度 | 錠剤型より速い(胃での溶解不要) |
| ミネラルスペクトラム | 複合微量ミネラル含有 |
| 腎臓への負荷 | 少量ずつ分割投与で最小化 |
| 推奨量目安 | 1回5〜10滴、1日2〜3回(水に溶かして) |
CKD予備軍の方への注意: Mg²⁺の大量経口摂取は腎機能が低下した状態では代謝が遅くなる場合があります。eGFR(推算糸球体ろ過量)が30以下の方は必ず主治医に相談のうえ使用してください。
Biochemical Solution
ニューサイエンス
超高濃度マグネシウム(液体50ml)
山田豊文先生監修。天然海水由来の液体高純度マグネシウム。ATP産生・筋弛緩・神経過敏抑制・Ca²⁺拮抗作用。液体タイプで吸収が速く、「精製塩社会」で枯渇しやすいミネラルを効率補給。
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5. コスパ戦略:「にがり」でMg²⁺を毎日チャージする
「ニューサイエンスは続けたいが、コストが気になる」という方に提案できる現実的な選択肢が**にがり(海水塩化マグネシウム)**です。
にがりは豆腐製造の凝固剤としても知られる塩化マグネシウム(MgCl₂)溶液。海水から食塩を採取した後に残る、ミネラルの宝庫です。
にがりの使い方
| 用途 | 方法 | Mg²⁺量の目安 |
|---|---|---|
| 飲料水・お茶に | 500mlに5〜10滴 | 約10〜20mg/回 |
| 料理(みそ汁・スープ) | 1杯に3〜5滴 | 約6〜10mg/杯 |
| ご飯の炊飯水 | 2合に10滴 | 約20mg/食 |
1日を通じてこまめに取り入れることで、ニューサイエンス液体Mgとの「二段構え」補給が実現します。
ポイント:にがりは塩味が強いため、入れすぎるとえぐみが出ます。最初は少量から始めて、徐々に量を調整してください。
Biochemical Solution
海の精
にがり(海水塩化マグネシウム)500ml
海水から食塩を取り除いた後に残る「にがり」(塩化マグネシウム)。1滴あたりMg²⁺約20mgを含み、料理・飲料水に数滴加えるだけで手軽にMg²⁺補給が可能。ニューサイエンス液体Mgの「コスパ版・食品利用版」として最適。腎臓への負担が少なく、食べ物からのイオン型吸収を実現。
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6. 腎臓への負担をゼロにするMg²⁺補給法:エプソムソルト経皮吸収
経口でのMg²⁺補給に不安がある方(特にeGFR低下・透析準備段階の方)に、**経皮吸収(入浴)**という選択肢があります。
エプソムソルト(硫酸マグネシウム / MgSO₄)は、皮膚のバリア経路を通じてMg²⁺が体内に吸収されます。腸管を経由しないため、消化器症状が出にくく、腎臓への直接的な負荷も最小限です。
経口Mg²⁺の経路:
口 → 胃 → 小腸吸収 → 門脈 → 肝臓 → 全身血流 → 腎臓でろ過
経皮Mg²⁺の経路:
皮膚 → 皮下組織 → リンパ管 → 全身血流
(腸・肝臓・腎臓の負荷を大幅に低減)
推奨入浴法
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 使用量 | 200〜500g / 浴槽1杯(200L) |
| お湯の温度 | 38〜40℃(ぬるめが吸収に最適) |
| 入浴時間 | 20〜30分 |
| 頻度 | 週2〜3回 |
エプソムソルト入浴は、筋弛緩・副交感神経活性化・コルチゾール低下の効果も報告されています。腎機能低下とストレスは相互悪化のサイクルを作るため、このリラクゼーション効果自体が腎臓保護につながります。
参考:Watkins K, Josling PD. "A pilot study to determine the impact of transdermal magnesium treatment on serum levels and whole body CaMg ratios." The Nutrition Practitioner. 2010.
Biochemical Solution
日本死海化工
エプソムソルト(硫酸マグネシウム)2.2kg
硫酸マグネシウム(MgSO₄)の入浴剤。経皮吸収によりMg²⁺を腎臓を通さずに補給できるため、CKD予備軍・腎機能低下が気になる方に特に推奨。皮膚バリアを経由したMg²⁺は腸管の影響を受けず、過剰摂取による消化器症状がない。筋弛緩・ストレス解放・睡眠改善にも有効。
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7. CKD予備軍の「4つの生活改善ロードマップ」
生化学的根拠に基づく、今日から実践できる優先順位付きのロードマップです。
Step 1(今すぐ):精製塩をやめ、天然塩に切り替える
食卓塩・料理塩をすべてぬちまーす・雪塩等の天然海塩に置き換えます。Na⁺量は変えずにMg²⁺・K⁺が自然に入ってきます。
Step 2(1週目):にがりを飲料水に加える
毎日の水・お茶ににがり5〜10滴を加えます。Mg²⁺の慢性的な枯渇を食事レベルで補正します。
Step 3(2週目):ニューサイエンス液体Mgで上乗せ補給
腎臓の仕事量が増える疲労時・ストレス期に、**液体Mg²⁺(ニューサイエンス)**を追加。最速のイオン型吸収でMg²⁺ストックを回復します。
Step 4(週2〜3回):エプソムソルト入浴で経皮チャージ
消化器・腎臓をバイパスして皮膚からMg²⁺を吸収。副交感神経優位のリラクゼーションと同時に、腎臓への直接負荷なしでMg²⁺貯蔵量を積み上げます。
推奨製品の優先順位まとめ
| 優先度 | 製品 | 目的 | タイプ |
|---|---|---|---|
| 最高品質 | ニューサイエンス液体マグネシウム | 速効・高純度Mg²⁺補給 | 液体イオン型 |
| 日常コスパ | にがり(塩化マグネシウム) | 食事・飲料に混ぜて毎日補給 | 食品用 |
| 腎臓バイパス | エプソムソルト | 経皮吸収・腎臓負担ゼロ | 入浴用 |
| 食卓から | ぬちまーす(天然海塩) | 塩の質を変えてミネラル摂取 | 調味料 |
まとめ:腎臓を守るのは「減塩」の量ではなく「塩の質」とMg²⁺
| ポイント | 生化学的根拠 |
|---|---|
| 精製塩(NaCl)はMg²⁺を含まない | 精製でMg²⁺・K⁺が除去される |
| Mg²⁺欠乏はNa⁺/K⁺-ATPaseを弱体化 | 腎尿細管でのNa⁺再吸収が乱れ血圧上昇 |
| 天然塩はMg²⁺・微量ミネラルをセットで供給 | 電解質バランスが回復し腎臓の仕事量が軽減 |
| にがり+液体Mgで「二段構え」補給 | 食事からとサプリで慢性枯渇を是正 |
| エプソムソルトは腸・腎臓をバイパス | 経皮吸収でCKD予備軍でも安全に活用 |
医師から「クレアチニンが少し高い」「蛋白尿が出ている」と言われた方に、薬の前にできることがあります。
それは「何を、どんな形で口に入れるか」という細胞環境のデザインです。
腎臓・ミネラル・分子栄養学についてより詳しく相談されたい方は、お気軽にご連絡ください。
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本記事は教育目的の情報提供です。特定疾患の診断・治療を目的とするものではありません。CKD・腎疾患の治療中の方は必ず主治医にご相談ください。eGFR30以下の方はMg²⁺サプリメントの使用前に医師の指示に従ってください。
執筆:大黒 充晴(柔道整復師 / JALNI認定マスター / 杏林予防医学研究所上級講座修了 / 臨床歴23年)
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