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循環器・血管

夏に動悸・息切れが起こるのはなぜ?——脱水・ミネラル不足・貧血を分子栄養学で立て直す

暑い日に急にドキドキする・少し動いただけで息が切れる・脈が飛ぶ感じがする——夏の動悸・息切れには、脱水による血液の濃縮、汗で失うマグネシウム・カリウム、隠れ貧血といった背景があります。心臓のリズムを支えるミネラルと鉄という視点から、夏の動悸を内側から整える分子栄養学的アプローチを解説します。

NJM編集部(監修:大黒 充晴/柔道整復師・臨床23年)動悸息切れ脱水夏バテマグネシウムカリウムタウリン隠れ貧血電解質分子栄養学
夏に動悸・息切れが起こるのはなぜ?——脱水・ミネラル不足・貧血を分子栄養学で立て直す

暑い日の「ドキドキ・息切れ」、夏に増えるのには理由があります

特に運動したわけでもないのに、暑い日に急に心臓がドキドキする・脈が飛ぶ感じがする・少し動いただけで息が切れる——。夏になると、こうした動悸・息切れを感じる人が増えます。

驚いて不安になりますが、その多くは夏という環境が心臓に負担をかけているために起こります。脱水で血液が濃くドロドロになり、汗で心臓のリズムを支えるミネラルが失われ、夏の栄養不足で隠れ貧血が進む——これらが重なると、心臓は普段以上に頑張らざるを得なくなります。

もちろん動悸には注意すべきものもありますが、まずは夏特有の負担を減らすことが、不安な症状を落ち着かせる第一歩です。


3行でわかるポイント: 夏の動悸・息切れは、①脱水で血液が濃縮し心臓の負担が増す、②汗でマグネシウム・カリウムが失われ心臓のリズムが乱れやすくなる、③夏の栄養不足で**鉄(貧血)**が進み酸素が運べない——という3つが重なって起こりがちです。水分・電解質・鉄を整えることが土台になります。


夏に動悸が増える理由①——脱水で血液が濃くなる

汗で水分が失われると、血液は濃く・ドロドロになります。すると同じ量の血液を全身に送るのに、心臓はより強く・速く打たなければなりません。これが動悸や息切れとして感じられます。

【脱水と動悸の関係】

汗で水分が失われる
    ↓
血液が濃縮(ドロドロ)
    ↓
心臓が頑張ってポンプする
    ↓
動悸・息切れ・脈の乱れ

「水分はとっている」つもりでも、汗の量に追いついていないと脱水は進みます。


夏に動悸が増える理由②——ミネラル(電解質)の喪失

心臓は、ミネラル(電解質)の電気信号で規則正しく動いています。特に重要なのがマグネシウム・カリウム・カルシウム。汗で大量に失われると、心臓のリズムが乱れやすくなり、動悸や「脈が飛ぶ」感覚につながります。

  • マグネシウム:心臓のリズムを安定させる方向に働く。汗で失われやすい。
  • カリウム:不足すると脈の乱れ・だるさが出やすい。
  • タウリン:心臓の働きを支えるアミノ酸様成分。

甘い清涼飲料水では、これらのミネラルは十分に補えません(ペットボトル症候群の記事も参照)。


夏に動悸が増える理由③——隠れ貧血

鉄が不足して貧血になると、血液が運べる酸素の量が減ります。すると体は酸素不足を補おうとして、心臓を速く打たせ・呼吸を増やします。これが動悸・息切れとして表れます。

血液検査の貧血の数値が正常でも、貯蔵鉄(フェリチン)が枯れている「隠れ貧血」では同じことが起こります。汗で鉄を失い、食欲低下で鉄が不足しやすい夏は、隠れ貧血が動悸の引き金になりやすい季節です。とくに月経のある女性は注意が必要です。


まず整えたい3つのこと

やること具体的に理由
水分+塩分こまめに水+天然塩ひとつまみ脱水と電解質不足を同時に防ぐ
ミネラル補給マグネシウム・カリウムの多い食品心臓のリズムを支える
鉄を切らさない赤身肉・あさり・ほうれん草酸素を運ぶ力を保つ

冷房と屋外の温度差を減らす・カフェインやアルコールを控えめにするのも、自律神経経由の動悸を減らすのに役立ちます。


今日から試せる超簡単レシピ

「心臓にやさしい一皿——あさりとほうれん草の和風スープ」

【材料(1人前)】
・あさり(殻つきor水煮)  小1パック(鉄・タウリン・ミネラル)
・ほうれん草              2株(鉄・カリウム・マグネシウム)
・絹豆腐                  1/3丁(マグネシウム・たんぱく質)
・天然塩 or みそ          適量
・水                      300ml

【作り方】
水であさりを煮て口が開いたら、ほうれん草と豆腐を加える。
天然塩かみそで薄めに味つけ。汁ごといただく。

【ポイント】
・あさり=鉄・タウリンが豊富。汁に溶けたミネラルも逃さない
・ほうれん草=カリウム・マグネシウム・鉄の宝庫
・天然塩で失った電解質をやさしく補える
・温かい汁物なら、夏でも胃腸に負担をかけずミネラルがとれる

ポイントは「汁ごと」食べること。水に溶けやすいカリウム・マグネシウムを逃さず補えます。


食事だけでは補いにくい方へ——サプリメントの活用

① ドクターズベスト 高吸収マグネシウム——心臓のリズムを支えるミネラル

マグネシウムは心臓のリズムを安定させる方向に働き、汗で失われやすいミネラルです。不足すると動悸・脈の乱れ・こむら返りが出やすくなります。夏に消耗しやすいぶん、吸収のよいキレート型で補いたい一つです。

Biochemical Solution

Doctor's Best(iHerb)

高吸収マグネシウム 100mg(120粒)

作用機序:Mg-ATP複合体Ca²⁺チャンネル拮抗不整脈抑制NMDA受容体調整心筋保護

グリシン酸キレート型マグネシウム。腸管吸収率が高く、酸化マグネシウムの2〜3倍の体内利用率。心筋のATP産生・Ca²⁺チャンネル調節・不整脈リスク低減に。グリシン自体にも鎮静・睡眠促進効果あり。

※ 本リンクはアフィリエイトリンクです。推奨は生化学的エビデンスに基づく個人的見解であり、特定疾患の診断・治療を目的とするものではありません。


② カリフォルニアゴールドニュートリション タウリン——心臓の働きを支えるアミノ酸

タウリンは心臓や血管の働きを支えるアミノ酸様成分で、心臓のミネラルバランスにも関わります。夏の動悸・疲れやすさが気になる方の土台づくりに。

Biochemical Solution

California Gold Nutrition(iHerb)

タウリン 1,000mg(ベジカプセル)

作用機序:Ca²⁺調節GABA様作用内耳安定化浸透圧調整抗酸化

心筋・骨格筋の細胞内に最も多く含まれるアミノ酸。Ca²⁺調節・神経抑制(GABA様作用)・内耳の安定化に関与。こむら返り・気象病・自律神経の乱れに。

※ 本リンクはアフィリエイトリンクです。推奨は生化学的エビデンスに基づく個人的見解であり、特定疾患の診断・治療を目的とするものではありません。


③ ぬちまーす——汗で失う電解質をまとめて補う

汗で失うのはナトリウムだけでなく、マグネシウム・カリウムを含む多様なミネラルです。沖縄の海塩「ぬちまーす」は精製塩にないミネラルを含み、水に少し加えるだけで電解質をバランスよく補えます。

Biochemical Solution

ぬちまーす

ぬちまーす(沖縄宮城島の天然海塩)

作用機序:ミネラルスペクトラムNa⁺/K⁺-ATPase補因子細胞内水分保持電解質バランス

宮城島の海水を瞬間空中結晶製法で乾燥した天然海塩。精製塩には存在しない70種以上の微量ミネラルを含み、Na⁺/K⁺-ATPaseポンプを補助するマグネシウム・カルシウム・亜鉛を同時補給できる。

※ 本リンクはアフィリエイトリンクです。推奨は生化学的エビデンスに基づく個人的見解であり、特定疾患の診断・治療を目的とするものではありません。


まとめ

夏の動悸・息切れのサイン体内で起きていること対策
暑い日にドキドキする脱水で血液が濃縮こまめな水分+塩分
脈が飛ぶ感じがするマグネシウム・カリウム不足ミネラル補給・汁物
少し動くと息切れ隠れ貧血で酸素不足鉄+ビタミンC
ふらつき・だるさも伴う脱水+電解質+鉄の複合水分・電解質・鉄を総合的に

夏の動悸・息切れは、多くが脱水・ミネラル不足・隠れ貧血という整えられる要因から起こります。水分と電解質、そして鉄を切らさないことで、心臓の負担はぐっと軽くなります。


本記事は教育目的の情報提供です。動悸・息切れが強い・長く続く・胸の痛みや失神を伴う場合は、自己判断せず速やかに循環器内科を受診してください。不整脈や心疾患など、医療機関での評価が必要な原因もあります。

監修:大黒 充晴(柔道整復師(国家資格) / 杏林アカデミー(杏林予防医学研究所)上級講座修了 / JALNIマスター講座修了者 / 臨床歴23年)/ 編集:NJM編集部

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